こんばんは、海老蓮根です。
図書館で、「コンビニ人間」と「スクラップ・アンド・ビルド」を借りてきて読みました。
コンビニ人間は2016年、「スクラップ・アンド・ビルド」は2015年の芥川賞受賞作品です。
先日、羽田圭介さんの「成功者K」を読んでみて、その中で芥川賞のくだりがありました。成功者Kはもちろん羽田圭介さんがモデルで、それから小説の中で、「あらたに成功者Mが誕生した…」みたいなことが書いてあったので、一度読んでみたくなったのです。
コンビニ人間
コンビニで18年働いている独身女性が主人公。一緒に住むことになる男が、クズだなぁと思いながら読んだ。
コンビニで働いていると、そこで働いているということを見下されることが、よくある。興味深いので私は見下している人の顔を見るのが、わりと好きだった。あ、人間だという感じがする。
自分が働いているのに、その職業を差別している人も、ちらほらいる。…
こういう人いますね。でも、自分は違うとは思っているんだけど、他の人から見たらそういうところがあるかもしれない。気をつけよう。
小説は面白かったです。
スクラップ・アンド・ビルド
無職の男が、祖父を介護している話です。というと暗そうな内容に思えるけど、さっぱりしていてあっさりと読めます。筋トレしたり、じーちゃんは「死にたか…」とか言いながら、時折やたら元気な面もあったりして面白い。
実際の介護って、酷いと殺人までになっちゃったりもするんですけど、この小説は全然そんな話じゃなくて、楽しく読めました。
「コンビニ人間」も「スクラップ・アンド・ビルド」も、分量は多くないのであっさり読めました。