『すぐ死ぬんだから』(内館牧子)という本を読んだ。少し前に定年後のおっさんが主人公の『終わった人』という本を読んでなかなかおもしろかったので、次作と聞いて図書館で借りてきました。
今回の作品の主人公は78歳のばーちゃん。いつも小奇麗にしていて80間近には見えないのが自慢な人。
僕自身、オシャレには無頓着なほうなので主人公には共感できなかったけど、読み物としてはとても面白かった。内館牧子さんの本は読みやすいですね。数時間で読み終わってしまう感じ。ちょっと小説読んでみようかなというときに丁度いい気がします。また借りてみよう。
平氣で生きて居る
本編の中で、平氣で生きて居ると書かれた掛け軸の話が出て来る。正岡子規の本の中に出てくる言葉らしい。本編とは関係なく、いい言葉だなと思いながら読んでいました。
普段仕事をしていると、将来のことが不安になったり、「このままだとまずいよな。なんとかしないと・・・」なんてことを考えたりします。
でも、以外に人生ってどうにかなるんですよね。
今の仕事でも結構大変な状況なんですけど、30代前半の頃にもっとヤバい時期がありました。本当に苦しみました。この先どうしようってことばかりで。でも、どうしていいのかもわからずに気持ちばかりが焦って。
あの頃は本当に先が見えなかったですが、今も生きてはいますからね。
まだ苦難は続くけど、きっと何年かあとには平氣で生きて居るんだと思います。