読書メモ:国家と秘密 隠される公文書

最近読んだ本の紹介です。

日本の情報公開について書かれた良書。いかに日本が後進国であるかが本書で説明されている。

偶然にも読み始めてから、森友学園問題で財務省が文書を改ざんしていたことがわかり、世間で騒がれるようになってきて、なんてタイムリーなんだと思いながら読みました。

そもそも、なぜ行政に対する情報公開制度は必要なのでしょうか。

マックス・ウェーバーによれば、官僚は自分たちの専門知識や政策意図を秘密にすることで他の政治勢力よりも優位な立場を築き、他者からの批判を受けないようにする傾向があるといいます。プロフェッショナルとしての誇りを持つ一方、専門的な情報を自分たちが独占することで他者からの批判をすべて「素人のご意見」として跳ね返すことが可能となるということです。しかも、必要以上に秘密は作られ、職務上の秘密という官僚制特有の概念を振り回して秘密を守ろうとするのです。

つまり、元から行政機関は情報を隠したがる傾向があります。情報を出せば出すほど、問題点や矛盾などが明らかになります。よって、自分たちが行いたい政策を実行するためには、自分たちに都合のよい情報以外を秘密にするやり方がやりやすいのです 。

情報を隠したいという気持ちはわかります。

僕も仕事においてはできる限り力を使わずにして、仕事以外のことを楽しみたいと思っています。だから、仕事で面倒なことはやりたくない。

上司や顧客に突っ込まれそうな内容がある時は当然情報を隠したりします。

行政機関であれば、なおさら「間違いがあってはいけない。」というバイアスが強く働くのでしょう。

しかし、行政は民間企業とは違い、たくさんの税金を使って動いているのだから、そんなわけにはいかない。

誤りがあるまま進んで国民に大きな負担をかけることはあってはならないことでしょう。

第三者が、常に行政の情報を見ることができるようにしておかないとヤバいということがわかるオススメの本でした。

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